日本語音韻データベース
7万項目以上を収録
正確なIPA表記
アクセントと異音
概要
日本語音韻データベース(JPD: Japanese Phonetic Database)は、日本語の単語や固有名詞が自然な話の中でどのように発音されるかを表記したデータベースです。日本語語彙のIPAと高低アクセントを初めて両方表記しただけでなく、最も正確な音韻情報を提供します。
各見出し語には、無声化、高低アクセント、文法情報(品詞)、意味情報(固有名詞のタイプ)等、音素表記と音声表記に関わる多様な音韻情報が付与されています。話者により異なる異音変異も提供しています。例えば「鏡」(かがみ)は、標準日本語では「kagami」と読み、有声軟口蓋閉鎖音「ga」は、[kaŋami]と読む時の有声軟口蓋鼻音「ŋa」と、「kaɣami」と読む時の有声軟口蓋摩擦音「ɣa」の、2つの異音変異がありますが、このような区別も明記しています。
CJKIは日本語の音声学と音韻論に対する深い知識に基づいて長年JPDの開発に力を注いで、最も権威ある日本語研究機関の一つである国立国語研究所にもこのデータベースを納めることができました。さらに、日本人姓を収録対象にする等の拡張を続け、世界有数のIT企業における日本語の音声技術開発に重要な役割を果たしています。
使用分野
JPDは経験豊富な日本語編集チームによって編纂されたデータベースで、
以下のような様々な分野のアプリケーション開発に役立ちます。
音声合成システム
テキスト音声合成またはTTS
教育アプリ
日本語学習
研究開発
日本語音声技術